家財道具の買取で処分費用を安くする方法
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家財道具の買取・売却
家財道具を処分しようと思った時にはまず何が売れるのかを知ることが大切です。むやみに出張買取を依頼しても全く売れなかったということになれば呼ぶ方も手間がかかります。まずは売れるものの傾向を知ることで業者を呼ぶべきかを検討することが出来ます。
主に売れそうなジャンル
- 家電品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機など5年以内の物が目安)
- 趣味性の高い物(車や鉄道のような模型・カメラ・釣り道具・楽器・オーディオ・自転車)
- 古道具(茶道具・書道具)
- 骨とう品
- 美術品
- 貴金属
- 高級時計
- ブランド品
- ゲーム機
- パソコン機器
- お酒、ウィスキー・ブランデー
- 食器・贈答品
- 軍装品
中古で売ろうと思った時にはこのような物が売れやすい傾向です。そして買った時の値段が高価なものが評価が高くなります。例えばですが、新品で2000円で買えるものを中古の査定に出したとしても、いくら新品に近い状態だったとしても買取は難しいのものです。中古市場に出したとしても価格差が出せないため、買取業者も価格をつけることは出来ないからです。
数万円単位の価格で買ったものであれば評価もしやすいので、買取に出す時にはそういったものを出すと良いでしょう。もしくは少額なものも一つだけでなく「抱き合わせ」でまとめてであれば買取の交渉も出来ます。一軒分の家財処分をする場合は少しずつではなくまとめて査定した方が良い結果になる場合もあります。
小さなものでも意外な価格になるものはある
中古品は時として意外な価格になるものがあります。一般の方が知らなくても結構すごい価格になるもの。いわゆるプレミアの物であったり、相場の価格が古くなってもあまり下がらず、新品の時の価格に近い物もあります。「人気」「希少性」が掛け合わさるとそういったことが起きます。いかにこういったものが見つけれるかによっても家財道具の売却額というのは変わってくるものです。
不人気な物
家財道具の買取の中で不人気な物も中にはあります。その中の一つに大型な家具があります。昔と違ってウォークインクローゼットが主流になってきてるので、タンスを買う必要もなくなってきました。「婚礼タンス」というのもを買う人も少なくなってしまいました。なので、数十年前に購入したそのようなタンスというのは圧倒的に需要が減ってしまい、中古で買取しても売れにくい状態になっています。「和タンス」と呼ばれる着物を入れるタンスも、着物を着る人が減っているので需要は減りつつあります。ですから、和タンスも買取は難しい状況です。
買取する業者としても、運び出す手間がかかり、置いておくスペースを考えるといくら良いものでもあまり高値では買いづらいという事情があるからです。
家財道具の処分はどのくらいかかるものなのか
家財道具の処分というのはどんな時に訪れるのでしょうか?それは人によってもスチュエーションによっても様々であったりします。家財処分というのは本当に大変な労力であり、業者を依頼するにしても費用がそれなりにかかってしまいます。ここではどのくらいの費用がかかって、どのようにしたら節約できるのか?何か売れるものは無いのか?何が高く売れるのかなど、家財処分に関して皆さんがご相談をされてくる内容を織り交ぜて分かりやすくお教えしていきます。
家財処分するタイミングとは
家財処分というのは頻繁に起こることではありません。何かの節目のようなタイミングで起きたりするものです。
どんな時に家財処分をするのかと言いますと
- 引越しゴミ処分
新居への引越しとなると新しい家財道具でスタートしたいと思う人も多いのではないでしょうか?そうなると今までの物が不要となり処分となってしまいますね。
- 遺品整理
ご家族様が亡くなられてしまった時に、住まわれているお家の中の物を整理しなくてはいけない。家財道具を処理しなければいけない時があったりします。
- 住替えによる住宅の売買
今まで住んでいた住宅も家族が巣立った後には随分広いお家になってしまいます。年老いてしまった時にはそんなお家を手放して、もっと暮らしやすいところへ住替えるされる人もいるかと思います。新しいお家では今まで使っていた家財道具が入りきらず処分をしなければいけない時もあります。
おおよそこういったことで処分をされる方が多いと思います。自分で全てを処理すれば安くも済むのでしょうが、仕事があったりや大きな家具や家電など運び出しに困難な家財道具も多いので処分業者を利用されることを検討されている方もいるかと思います。そこでいくらくらいで頼めるのか?というのが気になるところですね。
家財処分は手間のかかる作業
家財処分というのは、生活されているままの状態からと、仕分け分別が済んだ状態からの作業とでは手間のかかり具合が全然違います。例えばですが、「本棚の中に本が詰まったままの状態」「タンスの中に入ったままの衣類」「収納の中に詰まった雑貨類」「机や引き出しの中に入ったままの小物」。このようなものを家財処分する際に、リサイクルするためには全て分別をしなければいけません。しかしこの作業が一番手間のかかることになります。家財処分業者に依頼をする場合にこのような作業がありか、もしくは中身無しで大きな家財道具の運び出しだけを頼むのかによっても見積もりの金額が異なります。
一軒分片付けのエピソード
家財道具の処分をご自身でしようと思った時にはどのくらいの期間がかかると思いますか?一軒家の場合であれば数か月はゆうにかかります。先日もご両親たちが住んでいた家を片付けされているお客様とお話しまして、「何か月くらい家財処分をご自身でされているのですか?」と尋ねました。その方はもう3か月以上かかっているとおっしゃっていました。お家が近くではなく頻繁には来れないのが、作業の進まない大きな理由のようでした。そして妹さんもいらっしゃるようでしたが、さらに遠方に住まわれているので代わりにやっているとのことでした。
一軒家の荷物はトラック数台分あります。それだけの量の荷物を処理するのって本当に時間かかるんですよ。曜日の違ったゴミ出しするには毎日のように足を運ばなければいけません。そして一度に大量の荷物を出そうとすると、その近隣の方々にも迷惑がかかると思うと出せないものですよね…
そんなことしていてあっという間の3か月だったそうです。
業者を利用するメリット
このお客様は元々は古道具や骨董品などの買取をご希望されて伺ったところでした。買取品はお譲りいただいて家財処分は保留でしたが、建物の解体工事の期日が迫っているということで引取りもご依頼いただきました。業者利用というのは時短で処理できるので、それがお客さまにとって一番のメリットになるかと思います。
家財道具処分にかかる費用の相場
家財道具処分にかかる費用ですが業者によっても費用の計算方法はそれぞれ異なり、1立方単位での計算したりトラック単位で計算したりします。
- 1立方メートル当たり8000円~15000円程度
- 軽トラック1台、8000円~28000円程度
- 2トントラック1台30000円~80000円程度
1立方メートルあたり8000円~15000円となり開きもありますが、それはリサイクルを得意としているか、それとも全部ゴミ処理としているかによっても金額が変わるからです。
以下の間取りからの家財品の量に単価を掛ければおおよその相場というのが見えてきますね。
間取り | 家財の量 |
ワンルーム | 2~4立方メートル |
1LDK | 7~10立法メートル |
2LDK | 10~15立法メートル |
3KDK | 18立法メートル~ |
ゴミ処理にかかる費用
業者が一軒分の家財道具を処理する場合にどのくらいゴミ処理に費用がかかるのかというところですが、例えば3LDKの間取りのお住まいで、丸ごと家財品が残った状態から家財処分をしたとします。紙類や衣類・金属など仕分け分別して上手くリサイクルをして、そして残りがゴミ処理となります。その重量はおおよそ1000㎏くらい~はあり、それを一般廃棄物業者で処理する場合は、中間処理の費用は1キロあたり約50~60円位ですから、1000㎏なら5~6万円位は必要になり、そして運搬費用は別途となります。これがゴミ処理にかかる費用です。さらにこれに作業する人たちの人件費や車両費などの経費が加わっていくわけです。
間取りと目安金額
お部屋の間取りからのおよその目安金額をご紹介。
お部屋の間取り | 費用 |
1K ワンルーム | 35000円~ |
1LDK | 60000円~ |
2LDK | 120000円~ |
3LDK | 180000円~ |
家財処分をする場合は作業の量や引き取りする荷物の量によっても費用が変わります。それぞれの業者によって作業費も違うので、相場も確かめながら依頼をするのが損をしないコツです。
処分費用を節約する方法
処分費用を節約する方法としてはいくつかあります。
- 業者に頼らず、こまめに仕分け分別をしてゴミ出し。行政の粗大ゴミ収集を利用する。
- ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリを利用して自分で売却する
- 業者による出張買取を利用する
業者を頼らずに一軒分の家財道具を全て処分するというのはかなり労力が要りますが、その節約効果は絶大です。数十万円かかる費用が粗大ゴミ処理券の手数料分(約数万円単位)で済みます。粗大ゴミでないもの。(燃えるゴミ・燃えないゴミ・衣類・古紙など)も仕分け分別すればお金をかけずに処理できます。ただデメリットなのが時間がかかるということです。粗大ゴミの収集日も決まっていて、自分たちで運び出しをしなければいけないので、収集日の朝に来て運び出しをしなければいけません。手間暇をかけて出来る方におすすめです。
ヤフオクやメルカリで自分で売るというのは業者が販売することと同じようにすることで同等の売却金額を得ることが出来ます。ご自身で売りたいものの写真を撮って出品をしていきます。綺麗な写真としっかり分かりやすい説明文が高値になるコツです。もしこういったスキルがあるのならやってみる価値はあるでしょう。梱包や発送といった作業が数が多くなると少し手間かかります。大型の家電や家具なども売ることは出来ますが、これらは自分で梱包するよりもヤマト運輸の「家財宅急便」のようなサービスを利用すると業者が集荷に来てくれて梱包をしてくれるので楽です。
買取業者へ依頼
家財道具をまとめて整理したい場合は出張買取がおすすめです。買取業者によっては出張で家にいたまま査定に来てくれるので、持ち込みする手間が省けます。この他にもいくつかのメリットはあります。
- 買取出来るものを査定士が見つけ出してくれる
- 部屋からの運び出しに手間がかからない
- 車がなくても済む
- 売れ残りの心配が無い
売りたい家財道具の中で何が売れるものか分からない場合には査定スタッフが買取できるものをピックアップしていきます。中古品のプロの目で見た査定となるので、一般の人にはごみに見えるものでも買取の対象になることもあります。
買取品は査定スタッフが運び出しをするので、もし大型の物でも運び出しの心配が要りません。手間なく売却できます。
出張買取なら車が無くて済むというのも安心のポイントです。わざわざレンタカーというのもコストかかりますし(せっかく売りに行くのにお金かけてももったい無いです)、車があっても積み込みが出来ないサイズの物や量が多かったりすると困ります。何度も往復をしなければいけないですし。
持ち込みの場合は自分のチョイスなので、確実にショップで売れるかはわかりません。「これは売れる!」と思ったものでも、ショップに行くと査定の対象にならない場合もあります。引き取りしてくれれば良いですが、場合によっては持ち帰ることになるかもしれません。そういうのも手間だなと思ったら出張買取がベストです。買取出来るものだけを持っていってくれるからです。
どんな業者に依頼をすれば良い?
買取業者も色々とあります。得意としているジャンルがあるからです。売りたい家財道具と最適な買取業者を見つけると良い売却が出来ます。
- 貴金属や高級時計やブランド品は専門店に売却
- 家具や家電品はリサイクルショップ
- 骨とう品・古道具は取り扱いしている買取業者へ
- 総合リサイクルショップは幅広いジャンルを取り扱い
- 買取と処分を併せた依頼をしたい場合
私のおすすめとして、ロレックスやオメガのような高級時計やブランド品・貴金属を売りたい場合はそれぞれの専門店に査定に出されることをおすすめしています。理由としてはいくつかあるのですが、まず時計やブランド品は偽物が多いということです。正規の保証書付きであれば良いですが、ほとんどのケースでそういったものが見つからない場合が多く、保証書が無いことで一般的なリサイクルショップでは買取不可・もしくは安値になってしまうケースが多いからです。しかし専門店の場合はそういった保証書無しでも圧倒的な査定の数を行っていることで真贋の目を持っているショップが多いです。そして取り扱い量を増やして薄利多売で買い集めているケースも多く高値で買取していることが多いからです。質屋系の買取店は時計やブランドに力を入れているところが多いですね。貴金属に関しては地金買取を専門としているショップがおすすめです。X線機器を持っているようなところだと、刻印がないものでも鑑定可能です。貴金属は少量であっても高額になりやすい物です。金やプラチナ・シルバーには刻印が打ってあります。24K 18K 18WG 950Pt 900Pt 950SVなど。数字は純度を表します。アルファベットが材質です。Kはゴールド WGはホワイトゴールド Ptはプラチナ SVはシルバーの略です。指輪やピアスのようなものに使われることが多く、ネックレスやブレスレッドやブローチのような重量が出るものは生産にコストがかかるためあまり使われません。ほとんどが真鍮のメッキだったりします。刻印は非常に小さく見つけづらい場合があるので、ルーペを使って見るのがベターです。
ネットジャパンは東京本社、他国内12支店、海外3カ国のグローバルネットワークを展開。
毎年各国で開催される国際宝飾展にも多数出展し好評を頂いております。貴金属全般の知識経験共に豊富なプロの鑑定スタッフが、その場で見積り・買取りをサポート致します。
ネットジャパン
電化製品や家具などを中心に売却をしたい時には中古のリサイクルショップがおすすめです。家電製品は5年以内のものが目安。家具などは食器棚やダイニングテーブルセットなどリビングダイニング家具のようなニーズの高い物が評価が高めです。
家財道具の中に骨董品・古道具(掛け軸・壺・絵画など美術品・茶道具や書道具など)が混ざっている場合には、そのような物を取り扱いしているショップがおすすめです。一般的なリサイクルショップの場合ではこのような類のものの査定が出来ない場合があるからです。骨董品や古道具のようなものには型式番号というものはありません。検索で調べることも出来ないので、やはり目利きが出来るショップでないと査定は難しいのです。 骨董品・古道具の売却、家財処分や遺品整理をお考えの方
総合リサイクルショップというのは家電品から家具・骨董品・古道具なども全てのジャンルで買取の取り扱いをするショップです。こういったところであれば家財道具全般で買取が可能です。
買取だけでなく処分も一緒に依頼をしたい場合は、片付け代行と買取を行っているところがおすすめです。片付けと買取を同時に依頼をすることで買取は高く、片付け費用は値引きと相乗効果が出しやすいのが特徴です。分けて依頼をするよりもトータルの費用で差が出る場合があるので、比較の対象に入れておくべきです。
家財道具買取りでよくある失敗例
買取りに訪問してお客様とお話していると本当にこれが一番多いことですが、ある程度綺麗に片付けてから買取の査定のご相談をされるのです。こちらが「こんなものありませんか?」とお聞きすると、「捨ててしまった…」というケースです。小さなもの、古いもの、汚れているものであっても中古の世界では”希少性”というのが値付けにおいて重要になります。捨てる前にご相談をしていただくのが一番の得策。査定をした後で値が付かないと分かってから処分されるのが最もベターなやり方です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?家財処分は費用がかかるものだと思っていたかと思いますが、家財道具の売却や寄付などを上手く使えばかなり節約して家財処分が出来るかとおもいます。売却は何でも買取出来る総合リサイクルショップ系が家財処分の時には有効です。良いショップを見つけて上手に片付けをしてみましょう。