洋服の処分とその方法
洋服というのは気づかないうちに溜まってしまい、そして中々捨てられないものでもあります。定期的に着ない洋服は処分してクローゼットの中の環境を保つのも大切なことです。今さら誰にも聞けない洋服の処分方法についてご紹介をしていきます
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いらなくなった服の処分
洋服は常に流行が変わり、毎シーズン買い続けるようなお洒落さんも多いかと思います。しかし、その都度買っていれば数年が過ぎるとあっというまにタンスの中はいっぱいになります。古くてもう着ない洋服や着れない洋服は全てが処分にする必要はありません。リユース可能で売却できるものは売って、残ったものを処分というのが理想的です。売るにしてもあまり期間が過ぎると、洋服は傷みやカビなどによって売れない場合もありますから、早めの対処がおすすめです。
リユースが出来るかの基準
リユースとして評価の高い洋服というのがあります。それは「ブランド」のタグが付いた洋服で古着としても人気があります。こういったものはまだまだ需要があります。しかし穴が開いていたり、破れていたり、汚れているようなものだと古着として買取が出来ないこともあります。
洋服の処分に困る事例
少量のタンス一つ分くらいの洋服を整理して処分するというのであれば大したことはありません。簡単に済むことと思います。しかしケースによってはとんでもないくらい量の洋服が出てくる場合があります。
- 親の家の家財処分
- 家一軒分の遺品整理
当店でも家財処分や遺品整理のお手伝いをすることがあり、片付けに入る機会があるのですが、いわゆる「衣装持ち」のお住まいに入るとびっくりするくらいの量がある場合があります。いったいいつからの洋服なのかと思うくらいの量で、全部を集めてみると平ボディの2トントラックで山盛り一杯くらいになる場合があります。それが珍しいことではなく、衣類というのはどこのお住まいでも溜まっていることが多いのです。
こういったものをこまめに整理するといってもかなりの量ですから楽ではありません。ゴミ袋にまとめて入れるにしても洋服って重いんですよ。そして数十袋にもなると処分にも困ってしまうものです。
一度は服を売ってみる?
- 洋服を自分で売るのは意外と苦労する
- もし売れそうな服ががあれば売る方法
最近はメルカリやヤフオクといった「フリマアプリ」もありますから、自分で洋服を販売するということも出来ます。しかし売るためには良く見せる必要があり、綺麗に写真を撮ることで入札もされ、高値で落札されることになります。そして商品の説明文を考えるというのも重要です。サイズがどのくらいで、使用期間であったり、汚れやくたびれ具合などを明確に記載すると購入者にとっては信頼度も増し購入に繋がります。でも実際にこれをやろうとした場合に、出来ないことはありませんが、初めてで慣れていない人からするとかなりの労力があるそうです。一つや二つくらいであれば何とかできるかも知れませんが、大量となると途中で止めてしまうという話も少なくはありません。
仮に一軒分の家財処分や遺品整理などで出てきた洋服を自分たちで売るというのは現実的ではなく、時間ばかりがかかってしまいますそこで役に立つのが「古着買取」の専門店です。持ち込みで査定もしてくれますが、ネット宅配買取もしていますので、車がない人など手間をかけずに済みます。一般的な洋服やブランドの洋服に特化した買取店などがあり、それぞれの長所を生かしたところに分けて売却してみるのも良いでしょう
古着買取の専門店
【取り扱いアイテム】
トレジャーファクトリースタイルは、メンズ・レディースのお洋服、バッグ、シューズを中心に帽子やストール、ベルト、サイフ、ネクタイなど幅広いジャンルのアイテムの買取と販売を行っているリサイクルショップです。
買取は個人の場合は2種類の方法から選ぶことが出来ます。
- 店頭持ち込みによる買取
- 宅配買取
近くに店舗がある場合は持ち込みでならすぐに査定が可能。もし近くに店舗が無かったり、大量の洋服の場合なら宅配買取が便利です。
売れ残った洋服
売りに出してみて残った洋服や仕分けの段階で売れないと分かるものが処分の対象となるのですが、少量であれば燃えるごみとして処理することも可能です。それ以外ではウェス・工業用雑巾やぬいぐるみの詰め物などでリサイクルされることになります。
ユニクロやH&Mの洋服の処分
ユニクロやH&Mといったブランドは「ファストファッション」と呼ばれる低価格を強みで、安価で手軽な商品のラインナップです。この価格帯が古着としての買取には向いていません。こういったブランドの洋服の場合は時間をかけて査定をしてもらうよりも処分にしても良いと思います。処分=ゴミではなく、状態の良いものであれば日本国内ではリユースされることは少ないですが、海外ではリユースされる可能性があります。
収集された洋服はどうなっているのか?
洋服はリサイクル・リユースをされて再利用・再資源化される
- 海外へ輸出
- ウェスなどに使われることもある
洋服の海外輸出
主に古紙業者が集めることが多い衣類ですが、これらは海外の様々な国に送られていきます。
大量の古着、いったいどこへ たどった先で見た驚きの「古着経済」
砂漠の倉庫に古着の山――UAE
砂漠の大都会ドバイから車で1時間足らず。アラブ首長国連邦(UAE)シャルジャの湾岸にある倉庫には、新たに到着した古着が山のように積まれていた。
圧縮され、コンテナに詰め込まれ、長い船旅を終えてくたびれきった古着は、カラフルだが「ゴミの山」にも見える。実際、この倉庫の古着は大半がフランスやベルギーなど欧州で持ち主に捨てられたものだ。
古着は、主に先進国で廃品回収や寄付を通じて集められる。服自体の原価はタダ同然だが、選別されることで商品としての価値が生まれていく。人件費、輸送費、輸入関税、業者が得るマージンなどが上乗せされ、値段がつく。コストを抑えるために、多くは人件費が安い別の国に輸出され、仕分けをへて次の市場に向かう。
こういった古着の輸出はドバイだけでなくマレーシアなどでも行われています。そして仕分け分別されたものがまたパッキングされてコンテナに積まれ日本に逆輸入されているのです。
衣類の再資源化事情
リユース以外に使われる機会もありますが、焼却されてしまうものも多いようです。
衣類のリサイクル率、知っていますか?
軍手はリサイクル製品の代表作
中古衣料として分けられた衣類は、そのまま東南アジア方面を中心に輸出されます。衣料品として使えない場合の再利用法のひとつは、生地をほぐして反毛し、糸にして軍手などを作ることです。
通常売られている綿の軍手はほとんどがリサイクル品で、いろんな色の衣料品から作られているのですが、漂白剤で白くしています。
私はこの“漂白”にチョット疑問を感じているのです。
わざわざ白くしなくても、そのときの衣料品の色で多少の色違いがあっても良いのではないかと思うのですが、それでは売れないのでしょうか?
やはり白は清潔感があって、新品という感じでよいのでしょうか。
リサイクル率はまだまだ低く、その大半の衣類は焼却処分されているようです。
洋服を処分する方法
- 地域の集団回収
- 燃えるごみとして出すこともできる
- 古紙回収業者へ持ち込み
地域の集団回収とは行政が収集を行うのではなく、古紙業者などが回収日を決めて、そこに出された古着を集めていくやり方です。古紙やダンボールは自治会やPTAなどが主体になって集めていますが、やり方としては同じような感じです。ただ古着の場合は紙のようには売れずほとんどが無料回収であるのが一般的です。
遺品整理や家財処分で出るような大量の洋服でなければ、なんか勿体ない気もしますが燃えるごみとして出すことも出来ます。
そしてある程度のまとまった量で、回収日にちを気にせずに処分をしたいのであれば、古紙業者に直接持ち込みすることです。一般の人からの持ち込みは通常は行っておらず、持ち込みに来るのは業者のトラックばかりです。しかし絶対受け入れていないわけでもないので、電話などで確認をして持っていくことをお勧めします。
古紙回収業者へ持ち込みするときの注意点
古紙業者に衣類を持ち込みをする場合には気をつけなければいけない点がいくつかあります。
- 汚れた衣類を持ち込まない
- ベルトなどが着いたままのズボンを入れない
- 衣類以外のものを混ぜない
- ダウンジャケットのような羽の入った衣類は混ぜない。
上に書いたことは全て衣類のリサイクルが出来なくなるからです。もしこういったものを混ぜて持ち込みしたときに、古紙業者はゴミ処分業者ではありませんから持ち帰ることになるでしょうし、無駄骨を折る結果になるので注意しましょう。
いらない服を無料で寄付
洋服などを集めているNPO団体もいくつかあります。こういった団体も恵まれない国へ送ったり、国内で使えるものであれば施設に送ったりしています。焼却処分になることで勿体ないと思われる人も多くいるかと思いますが、その場合にはこのような団体に「寄付」をするのも良いことだと思います。
まとめ
いらなくなった洋服を捨てる場合の処分方法はお分かりにいただけたでしょうか?全てを処分にするのではなく、売れそうなものとそうでない洋服をまずは仕分けをして、売れなかったものを処分にするというのがスマートなやり方でしょう。家財処分や遺品整理の時のように大量であるときほどネットによる宅配買取は有効であり処理が楽になります。
残ったものの処分は古紙業者の集団回収・行政の収集・古紙業者への持ち込みという3つのやり方があります。洋服の処分で困った時にはこれらを実践してみてください。